ウクライナ大統領、中国に直接話し合う機会を要請
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は7日までに、ロシアとの戦争について中国と直接話し合う機会を求めていることを明らかにした。香港の新聞「サウスチャイナ・モーニングポスト」との単独会見で述べた。
「直接、意見交換をしたい。1年前、習近平(シーチンピン)国家主席と話を交わしたことがある」と説明。
ロシアが今年2月下旬、侵攻に踏み切った後、ウクライナは中国に対し会話の機会を公式に求めたことも明かした。この会話は役立つものになると信じているとしながらも、実現していないことも認めた。
同紙によると、ゼレンスキー氏は、中国は政経両面でロシアに影響力を及ぼすことが可能との見方を示した。経済力を活用してロシアに圧力を加えられるだろうが、中国はウクライナ戦争で偏りのない立場の維持を望んでいるのだろうとも指摘。
その上で、中国にロシアに対する姿勢を見直すことを求めた。
中国外務省の報道官は、ゼレンスキー大統領による中国側との会談要請に返答したのかどうかの質問に対し、ウクライナとは外交ルートを通じて密接な接触を保っており、これが中断などしたことは決してないとだけ述べた。