襲撃されたホテルの包囲解除 30人死亡、50人負傷 ソマリア
ソマリア・モガディシオ(CNN) ソマリアの首都モガディシオにある高級ホテルが武装集団に襲撃された事件で、治安部隊は19日から続けていたホテルの包囲を解除した。警察によると、この事件で少なくとも30人が死亡、50人が負傷した。
事件は現地時間の19日夕に発生。銃撃や大きな爆発に続いて武装集団がホテルを襲撃し、治安部隊が掃討作戦を続けていた。
警察によると、武装集団は人質を取ってホテルの中から治安部隊を銃撃した。武装集団側が人質を「人間の盾」として利用したため掃討作戦に時間がかかったと警察は説明。警察はまず1階と最上階を制圧したが、武装集団は中央の2つの階に立てこもっていた。
警察トップは21日午前、子どもや女性を含む106人あまりを救出したと発表した。
現場ではがれきの中で捜索活動が続けられており、死者はさらに増える可能性が大きいとしている。
この襲撃に関して国際テロ組織アルカイダ系過激派組織シャバブが犯行を認める声明を系列サイトに掲載した。
襲撃されたのは政治家や政府関係者に人気の高い高級ホテルだった。