ソマリア首都でホテル襲撃、立てこもり続く 死者20人
モガディシオ(CNN) ソマリアの首都モガディシオで19日夜、高級ホテルが武装グループに襲われ、銃撃や大規模な爆発で少なくとも20人が死亡した。地元警察の幹部によると、グループは今も人質を取ってホテル内に立てこもっている。
同幹部がCNNに語ったところによると、これまでに少なくとも50人の負傷者が出ている。
襲撃から24時間過ぎた20日夜の時点で、建物の1階と最上階は制圧されたものの、2~3階では武装グループのメンバー数人が人質を取ったまま治安要員への銃撃を続け、奪還作戦は難航しているという。
市内に2カ所ある大病院のひとつで、被害者の大半が搬送されたマディナ病院の医師は、現在も遺体や負傷者が運び込まれていると語った。
地元警官によると、モガディシオの情報部門トップを含む治安当局者2人も負傷した。
国際テロ組織アルカイダ系過激派組織シャバブが、系列サイト上で犯行声明を出した。
米アフリカ軍司令部は先週、米軍が14日の空爆でシャバブのメンバー13人を殺害したと発表していた。19日のホテル襲撃との関連は明らかでない。
ソマリア駐留米軍はトランプ前政権下でいったん撤退したが、バイデン政権は5月、同国政府によるシャバブ掃討を支援するために米軍を再配置すると発表した。