ソマリアのアフリカ連合基地にテロ攻撃 過激派が犯行声明
モガディシオ(CNN) アフリカ東部ソマリアの中部シェベリ州にあるアフリカ連合(AU)の基地が3日早朝、武装集団に襲撃された。同国のイスラム過激派組織、シャバブが犯行声明を出した。
この日はイスラム教の断食月(ラマダン)明けを祝う大祭の2日目。
同州のソマリア軍司令官がCNNに語ったところによると、首都モガディシオから北へ約160キロ離れた村にあるAUブルンジ部隊の基地が、重武装のシャバブの集団に襲われた。
正面ゲートで自爆犯が車を爆発させた後、ほかのメンバーが基地に侵入。兵士らと1時間にわたって銃撃戦を展開した。
基地はモガディシオとソマリア北部を結ぶ主要道路に面している。
シャバブは系列サイト上の声明で、基地を占拠し兵士59人を殺害したと主張したが、当局は真偽を確認していない。同基地がシャバブの攻撃を受けるのは、今年に入って2度目。
ソマリアでは先月14日に新たな議会が発足した。ロブレ首相とアブドラヒ大統領の対立などにより、昨年から延期されていた大統領選が今年中に実施される予定だが、具体的な日程はまだ決まっていない。
シャバブは長年、中央政府の打倒と、イスラム法(シャリア)の厳格な解釈に基づく国家の樹立を目標に掲げ、モガディシオなど各地でテロ攻撃を繰り返している。