調査団の安全な原発訪問へ、「できることは全てやる」　ゼレンスキー氏

（ＣＮＮ） 国際原子力機関（ＩＡＥＡ）の調査団がロシア軍が占拠するウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所を視察するためにウクライナに到着するなか、ゼレンスキー大統領は、調査団の視察は重要であり、安全な視察を実現するために全力を挙げてできることは全て行うと述べた。

ゼレンスキー氏は「残念ながら、ロシアは、まさしく調査団が到着するであろう方面への挑発行為をやめていない。しかし、ＩＡＥＡの調査団が作業を開始できることを期待している」と述べた。

原発周辺へのロケット弾や迫撃砲を使用した攻撃について、ウクライナとロシアはお互いを非難している。

ゼレンスキー氏は、ザポリージャ原発や隣接する都市、周辺地域について、依然として非常に危険な状況にあるとの見方を示した。

ウクライナ大統領府によれば、ゼレンスキー氏は３０日、ＩＡＥＡのグロッシ事務局長と会談した。調査団は週内にも原発を訪問するとみられている。

ゼレンスキー氏はＩＡＥＡに対して、原発の視察以上の対応を要請。戦略的な決断として、原発の早急な非軍事化や、ロシア軍の全人員や爆発物、あらゆる兵器の撤収が必要だと指摘した。

ゼレンスキー氏は当該地域の非軍事化が必要だと主張したほか、原発の管轄を完全にウクライナに引き渡すべきだと述べた。