エリザベス女王、新首相の任命はスコットランドで 過去70年で初
ロンドン(CNN) 英国のエリザベス女王(96)は過去70年の在位期間で初めて、新たな首相をロンドンのバッキンガム宮殿でなく、スコットランドのバルモラル城で任命する。
バッキンガム宮殿の報道担当者は、女王が滞在先のバルモラル城から往復1600キロの旅をする予定はないと述べた。
ジョンソン首相の後継には与党・保守党の党首選で争うトラス外相かスナク元財務相のどちらかが選ばれ、9月5日に結果が発表される。
エリザベス女王は、バルモラル城で退任するジョンソン氏と面会した後、新首相を迎えて組閣を要請する。女王が任命する首相は15人目。
首相任命は議会の開会などとともに、女王が果たす儀礼的な役割のひとつ。女王は5月、健康上の問題で59年ぶりに議会の開会式を欠席し、息子のチャールズ皇太子とその長男ウィリアム王子が代役を務めた。
この時、一時的に歩行に支障をきたす状態との説明があり、6月には在位70年の記念礼拝も欠席していた。