米韓連合師団、初の実弾演習 非武装地帯からわずか30キロ
韓国・抱川(CNN) 米韓連合師団は8月31日、2015年に創設されてから初となる実弾を使った軍事演習を実施した。今回の軍事演習について、米韓同盟の力強さを世界に示すとしている。
演習は侵攻してきた軍隊に対して反撃を行うという想定で行われた。米韓首脳は5月に韓国ソウルで開催された首脳会談で、軍事面での協力強化を約束していた。
北朝鮮は今年に入り18回におよぶミサイルの発射試験を行っている。北朝鮮によるミサイルの試射数は20年は4回、21年は8回にとどまっていた。
CNNは軍事演習の取材に招待された西側メディア2社のうちのひとつ。
米韓連合師団の副司令官を務める米軍第2歩兵師団のブランドン・アンダーソン大佐はCNNの取材に対し、「米韓以上に強力な同盟は世界に存在しない」と述べた。
米韓の戦車や迫撃砲は、ソウル北方の山間部に配備された敵軍の兵士や装甲車などを模した標的に対して攻撃を行った。
米韓連合師団は敵勢力について特には明言しておらず、今回の演習は防衛的なものだと説明した。しかし、演習が行われた場所は韓国と北朝鮮を隔てる非武装地帯(DMZ)からわずか30キロしか離れていない。