ウクライナへヨウ素剤550万個を提供、原発災害対策 EU
(CNN) 欧州連合(EU)は3日までに、放射線被曝(ひばく)など重大事故が発生した場合に備え、ウクライナへヨウ素剤の錠剤550万個を提供していると発表した。
EUの行政執行機関、欧州委員会は声明で、甲状腺被曝を抑えるための錠剤とした。
ウクライナ中南部にあるザポリージャ原子力発電所の周辺地域で不測の事態の発生を懸念し、同国政府が地域の安全対策強化のためヨウ素剤の供与を要請したと述べた。
欧州委のレナルチッチ委員(危機管理担当)は「原発が戦争の舞台として使われることなどあってはならない。民間人の生命が危険にさらされることは容認出来ない」と主張。「ザポリージャ原発付近の軍事行動は即座に中止しなければならない」と説いた。
同原発の安全対策などを調査するため国際原子力機関(IAEA)の調査団がウクライナに入っている。