ザポリージャ原発、電力網との接続また途絶

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ザポリージャ原子力発電所で、主要な送電線が再び停止したことがわかった/Alexander Ermochenko/REUTERS

ザポリージャ原子力発電所で、主要な送電線が再び停止したことがわかった/Alexander Ermochenko/REUTERS

(CNN) ウクライナ最大級のザポリージャ原子力発電所と電力網を結ぶ主要な送電線が3日、再び停止した。国際原子力機関(IAEA)の調査団が現地入りしているにもかかわらず、原発周辺では砲撃が続いている。

IAEAによると、ザポリージャ原発は現在、予備の送電線を使って電力網への電力供給を続けている。

IAEAの調査団は1日、砲撃が続く中で同原発に到着した。繰り返される砲撃については、ウクライナとロシアが互いを非難している。

ザポリージャ原発はロシア軍に占拠され、ウクライナの作業員が操業を担っている。IAEAの専門家は3日、ウクライナの幹部スタッフから、同原発で稼働していた4番目の750キロボルト送電線が停止したと告げられた。それ以前にも3基の送電線が失われていた。

ただ、同原発は近くにある火力発電所と予備回線で結ばれており、火力発電所から外部の送電網へ電力を供給している。必要があれば、火力発電所から同原発へバックアップ電源も供給できる。ザポリージャ原発は8月25日にも、主要電源との接続が一時的に途切れていた。

これとは別に、3日午後には電力網の制限のために原子炉5号機の接続が停止された。5号機は1日にIAEAのラファエル・グロッシ事務局長が同原発を訪れた際も、接続が途切れていた。これは内部の電力喪失が原因で、2日には接続が復活した。同原発の6基の原子炉のうち、現在は2基のみが稼働している。

IAEAの発表によると、残る1基の原子炉は今も稼働しており、冷却などの安全上不可欠な機能向けと、電力網を利用する家庭や工場向けの電力を供給している。

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