ウガンダがエボラ出血熱の流行宣言 1人死亡
(CNN) アフリカ東部ウガンダでエボラ出血熱のスーダン株の感染者が確認され、当局が流行宣言を出した。世界保健機関(WHO)が20日に発表した。
WHOのアフリカ地域事務局によると、ウガンダ中部ムベンデ県で死亡した24歳の男性から採取したサンプルでスーダン株が確認された。ウガンダ保健当局は、同県で今月死亡した6人の疑い例を調べていた。
現在、感染が疑われる8人が入院中。WHOは保健当局の調査に協力し、現地へスタッフを派遣しているという。
WHOによれば、ウガンダで前回、スーダン株が見つかったのは2012年。当時確認された感染者24人のうち、少なくとも17人が死亡した。
同国はエボラ出血熱の流行をこれまでに4回経験している。死者が最も多かったのは00年で、200人を超えた。直近では19年にザイール株が見つかり、コンゴ民主共和国(DRC)との国境付近で9歳の女児が死亡した。
DRCでは今年流行が起き、現在再び感染者が増加している。
WHOによると、ザイール株のワクチンは承認されているが、スーダン株ワクチンはまだ試験に至っていない。