ザポリージャ原発への電力供給ケーブル、砲撃で損傷 IAEA
(CNN) 国際原子力機関(IAEA)は、ウクライナ中南部ザポリージャ原子力発電所の原子炉1基に電力を供給する複数のケーブルが21日の砲撃で損傷したと発表した。
IAEAによると、6号機が安全機能の作動に必要な電力を、緊急用ディーゼル発電機に一時的に頼る状況にある。損傷したケーブルの復旧作業が進められている。
他の5基には影響がなく「先週復旧した原発敷地外の電力線から直接電力が届いている」という。
IAEAのグロッシ事務局長は「原発周辺に(安全保護)区域を設定する差し迫った必要があることを示す事象だ」と指摘。「昨日まで原発周辺での砲撃は減っていたようだが、この出来事で依然危険が現実のものであることが示された」と述べた。
同発電所は原子炉6基を擁する欧州最大の原発。大部分が旧ソ連時代に建てられ、1991年のウクライナ独立で同国の所有となった。