イタリア総選挙、極右の女性首相誕生へ 出口調査
(CNN) 25日投開票のイタリア総選挙で、極右政党「イタリアの同胞(FDI)」を中心とする極右連合が勝利し、同党のメローニ党首(45)を首相とする連立政権が成立する見通しとなった。
国営放送RAIによる出口調査の速報データによると、極右連合は41~45%の票を獲得する見通し。
FDIは得票率22~26%、同党と右派連合を組む右翼政党「同盟」は同8.5~12.5%、ベルルスコーニ元首相率いる中道右派「フォルツァ・イタリア(FI)」は同6~8%と予想される。
予想通りなら、強硬な欧州連合(EU)懐疑派のメローニ氏がイタリア史上初の女性首相となる。最終結果は26日朝までに発表される。
FDIは2018年の前回選挙で得票率4.5%だったが、近年の躍進で第1党に躍り出た。
メローニ氏はローマ出身。「神、祖国、家族」をスローガンに、EU懐疑主義と反移民を掲げるFDIを率いてきた。FDIは、性的少数者や人工妊娠中絶の権利制限も主張している。
左派「民主党」などの中道左派連合は25.5~29.5%、コンテ前首相の左派「五つ星運動」は14~17%の得票率にとどまる見通し。
25日の総選挙は、7月に超党派のドラギ前政権が内部分裂によって崩壊したことを受けて実施された。今回から国会議員の定数が変わり、上院は200に、下院は400に削減された。新たな議会は来月13日に招集される。