ベネチアの大運河でサーフィン、観光客2人に罰金 ボード没収

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ベネチアの運河でサーフィンをした観光客2人に罰金が科され、ボードが没収された/Luigi Brugnaro

ベネチアの運河でサーフィンをした観光客2人に罰金が科され、ボードが没収された/Luigi Brugnaro

(CNN) 運河で泳いだり器物を破壊したり戦争記念碑の上でトップレスになったり――。観光客のそんな迷惑行為が後を絶たないイタリアの人気観光地ベネチアで、今度は大運河でサーフィンをしていた観光客2人が見つかって罰金を命じられた。

2人は17日、電動サーフィンeFoil(水中翼で水上に浮かぶサーフボード)と思われるボードに乗って運河を行き来する様子がカメラにとらえられていた。ベネチアの大運河はユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産に登録されているだけでなく、市内の主要交通路でもある。

2人が橋の下で水上バスやタクシーの間をすり抜けたり、観光名所サルーテ聖堂の前を横切ったりする映像は、さまざまな場所で撮影されていた。

アカデミア橋の下を通る際、1人はボードから転落したが、スマートフォンを水面から出してもう1人を撮影し続けている様子だった。

ルイジ・ブルニャーロ市長はサーファーの映像をツイッターに投稿して「2人の馬鹿者が市をあざけっている」と書き込み、この2人を突き止めた人には無料ディナーを進呈すると呼びかけた。

市長はその後、この2人が特定されたと報告。「サーフボード2台は没収された。間もなく犯人もつかまるだろう」とツイートした。

地元紙の報道によると、2人はつかまって、運河の往来を危険にさらしたとしてそれぞれ1500ユーロ(約20万円)の罰金を命じられ、反社会的行為を理由に即刻ベネチアから追放された。ボード2台(約2万5000ユーロ相当)は保険がかけられていなかったとして没収された。

市はさらに、市のイメージを傷つけたとして2人に対する法的措置を開始するよう弁護団に指示した。領事館にも連絡を取るとしている。

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