ロシアの戦争特派員、ヘルソン州での後退認める 国営テレビで異例の報告
(CNN) ロシアの著名な戦争特派員、アレクサンドル・スラドコフ氏は4日、ウクライナ南部ヘルソン州でロシア軍が大きく後退していることを認めた。
同氏は国営テレビを通し、ロシア軍がヘルソン州で17カ所の集落を失ったと報告。米国からたっぷりと提供される兵器や、人工衛星で収集された情報のせいだと語った。
ロシア側では同氏のほか、複数のジャーナリストが最近、ウクライナでの損失を報じている。
戦争特派員のアレクサンドル・コッツ氏も4日、SNS「テレグラム」への投稿で、ロシア軍が「作戦上の危機」に陥っているとの見方を示した。
国営メディアの記者、エブゲニー・ポドゥブニー氏は「当面はさらに厳しさが増すだろう」と伝えた。
スラドコフ氏は一方で、「われわれがもろくも崩れ落ちたというわけではない。戦略上の大失敗というほどのミスではない。われわれは今も学びの途上にある」と強調。プーチン大統領が先月出した動員令による増派を待っていると述べた。