マスク氏、「プーチン氏との会話」めぐり米政治学者と押し問答
(CNN) 米実業家イーロン・マスク氏が最近、ロシアのプーチン大統領と直接話したと発言したかどうかをめぐり、同氏と米政治学者イアン・ブレマー氏が押し問答を繰り広げた。
ブレマー氏は11日、CNNとのインタビューで、マスク氏から直接、先月プーチン氏と交わした会話について聞いたと述べた。
これに対し、マスク氏は同日のツイートで、プーチン氏とは1年以上話していないと主張。「1度だけ話をしたが、それは1年半ほど前だ」「話題は宇宙だった」と書き込んだ。
ブレマー氏は当初、マスク氏とのやり取りについてこれ以上コメントしないとの姿勢を示したが、その後ツイッター上で改めて「マスク氏は私に、プーチン氏やロシア政府と直接、ウクライナについて話したと言っていた。ロシア側にとって越えてはならない一線とは何かという話もしていた」と言明した。
マスク氏の反応はひと言、「だれもブレマー氏を信じるべきではない」というツイートだった。
ブレマー氏は途上国や先進国の政治リスクに関する調査会社ユーラシア・グループの社長を務め、主要メディアに引用されることも多い。世界経済フォーラムなどの国際機関にもかかわっている。
マスク氏は今月初め、ツイッターに「ウクライナとロシアの和平案」を投稿。ロシア側の要求を取り入れ、同国が一方的に併合したクリミア半島を正式にロシア領とすることなどを提案していた。