G7、ロシアに「代償」追求 ウクライナ支援の継続確認
(CNN) 主要7カ国(G7)の首脳は11日、ロシアがウクライナ各地をミサイル攻撃したことを受けて緊急の会合をオンラインで開催した。ロシアのプーチン大統領に「攻撃の代償を払わせる」とともに、ウクライナへの支援を継続することを確認した。
G7は「必要な限り」ウクライナを支援し、財政、人道、軍事、外交、法的支援を提供し続けることを確認した。
会合にはウクライナのゼレンスキー大統領も参加し、同国を守る防空システムを構築する取り組みを強化する必要があるとG7首脳らに訴えた。
ゼレンスキー氏は、ロシアが10日からウクライナに対し100発以上の巡航ミサイルを撃ち込み、「10分ごとに敵がイラン製のドローン『シャヘド』を使用しているという連絡を受けている」と説明。「攻撃はさらにエスカレートする余地がある」と述べた。
ゼレンスキー氏は「ウクライナが十分な数の最新かつ効果的な防空システムを受け取れば、ロシアのテロの主要素であるミサイル攻撃は機能しなくなる」と訴えた。
また、ロシアをテロ国家と認定し、さらなる制裁を加えるよう改めて要求。「制裁でロシアが石油や天然ガスの貿易で安定収入を得られないようにする必要がある。ロシア産の石油と天然ガスの輸出には厳しい価格上限が必要だ。テロリスト国家の利益をゼロにしなければならない」と強調した。「未来がないロシアの指導者との対話はありえない」とも述べた。
さらに、ロシアがベラルーシを紛争に引きずり込もうとしていると主張し、「ベラルーシの領土はすでにウクライナへの攻撃に使われている」と指摘。治安状況を監視するために、ウクライナとベラルーシの国境に国際監視団を配置することを提案した。