プーチン氏は「合理的行為者」、しかし「大きな誤算」犯す バイデン氏
(CNN) 米国のバイデン大統領は11日、CNNの単独インタビューに応じ、ロシアのプーチン大統領について、「合理的行為者」ではあるものの「大きな誤算」を犯したとの見方を示した。
バイデン氏は「彼は合理的行為者だが、大きな誤算を犯したと思う」と述べた。ロシアはウクライナで民間人や民間の施設を標的にしており、数カ月におよぶ戦争に新たな転機が訪れている。
バイデン氏や米政府高官、西側諸国の指導者は数カ月にわたり、ロシア軍が戦場で大きな損失を被るなか、プーチン氏がどのような手段に出るか協議を続けてきた。バイデン氏自身は先ごろ、「核のアルマゲドン(世界最終戦争)」の危険性が過去60年間で最も高まっていると警告していた。
プーチン氏が合理的に行動しているのかどうかは議論の的となっており、各国指導者がプーチン氏の次の動きを予測しようと動いている。バイデン氏はプーチン氏について合理的な人物だとしたが、プーチン氏がウクライナへの侵攻を巡り掲げた目標については一蹴した。
バイデン氏は、ウクライナ侵攻にあたってプーチン氏が行った演説に言及し、プーチン氏はロシア語を話す全ての人たちを束ねる指導者になる必要があると訴えているものの、そうした考えは非合理的だとの見方を示した。
バイデン氏はさらに、プーチン氏はウクライナ人がロシアの侵攻に従うと誤った考え方を持っていると指摘。ロシア国内での激しい抵抗によって、その誤った判断が反証されたと述べた。
ウクライナは9月に入り反転攻勢を開始し、ロシア軍によって支配された領土の奪還に成功している。その中には主要な物流拠点も含まれている。