中国共産党大会開幕 習氏が演説、台湾・香港・新型コロナに言及
香港(CNN) 習近平(シーチンピン)総書記は16日、開幕した中国共産党大会で演説し、国家の再生に向けて重大な課題を克服するために中国のかじ取りを行うと述べた。
習氏は今回の党大会で、これまでの慣習を破り、3期目入りするとみられている。
習氏は演説で、総書記の座に就いた10年間での中国の成長と影響力の増大を強調した。
習氏はまた、中国が直面しているリスクや課題に繰り返し言及した。
習氏は、過去の5年間について極めて異例だったと表現し、厳しく複雑な国際情勢と次々と襲い掛かる大きなリスクと課題のなかで、共産党が中国を導いたと語った。
習氏は、課題として、新型コロナウイルスや香港、台湾を挙げ、中国はいずれの課題でも勝利を収めたとしている。
習氏によれば、中国政府は、新型コロナウイルスから人々の命と健康を守り、香港を混乱から統治へと導いたほか、台湾の「独立勢力」に対して大規模な戦いを実行した。
オーストラリア国立大学の専門家は、習氏が演説の早い段階で台湾について言及したことは、これまでの演説と異なっており、台湾情勢の進展に対する新たな緊急性を示唆しているとの見方を示した。
習氏が演説の後半で再び台湾について言及した際には、人民大会堂に集まった約2300人の代表団から大きな拍手が送られた。
習氏は、台湾について、平和的な再統合を目指すとしながらも、「我々は、武力の行使を放棄することは約束せず、必要な全ての手段を講じるという選択肢を残す」と警告した。