OPECプラス、200万バレルの減産決定 コロナ禍開始以降で最大
ロンドン(CNN Business) 有力産油国でつくる石油輸出国機構(OPEC)プラスは5日、11月の原油生産量を10月の水準から1日当たり200万バレル減らすと発表した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)開始以降では最大の減産となる。米国の中間選挙が数週間後に迫る中、ガソリン価格が上昇する恐れがある。
今回の減産幅は世界の石油需要のおよそ2%に相当する。
報道を受け、指標となるブレント原油価格は1.5%上昇し、1バレル当たり93ドルを超えた。米国産石油の価格は1.7%値上がりし、同88ドルとなった。
バイデン米政権は5日、OPECプラスの決定を「近視眼的」と批判。中低所得国を痛めつけることになると指摘した。こうした国々はすでにエネルギー価格高騰の影響に苦慮している。
OPECプラスは声明で、減産の決定について「世界経済と石油市場の見通しを取り巻く不透明さに照らした」ものだと説明した。