香港民主化デモ参加者の髪引っ張った駐英中国総領事、「義務だった」と主張
香港(CNN) 英イングランド北部マンチェスターにある中国総領事館前で、香港の民主化を求める団体のデモに参加していた男性が総領事館の敷地内に引きずり込まれ、殴られて負傷した問題で、鄭曦原総領事が21日までに地元メディアの取材に答えた。騒ぎの中で男性の髪を引っ張ったとされる鄭氏は、中国の尊厳を守ることが自分の「義務」だと、自身の行動を擁護した。
デモは中国で開幕した第20回共産党大会に合わせて16日に実施され、主催団体によれば約60人が参加した。現場では習近平(シーチンピン)国家主席を皮肉る内容のイラストなども掲げられた。
デモの様子を捉えた動画には、参加者の男性1人がゲートから総領事館の敷地内に引きずり込まれ、男性の集団に殴られる場面が映っている。
スカイニュースとの19日のインタビューで、鄭氏はデモ参加者らが「無礼な掲示物」で暴力を引き起こしたと主張。
「私は誰も殴っていない。スタッフにも殴らせていない。実際には、いわゆるデモ参加者がスタッフを殴っていた」(鄭氏)