香港民主化デモ参加者の髪引っ張った駐英中国総領事、「義務だった」と主張
しかし自身がデモ参加者の髪を引っ張っている画像について質問されると、鄭氏は関与を認めたような様子を見せ、「そうだ。その男性は私の国を傷つけた。私の指導者を。そうするのが自分の義務だと思う」と述べた。
続けて「髪を引っ張ることが?」と問われると、「そうだ!」と答えた。
その上で自分は中国とその国民の尊厳を守っているのであり、「どの外交官も」そうした状況では同様の行動を取るだろうと付け加えた。
20日のマンチェスター警察への書簡で、鄭氏は総領事館が「抗議する権利を尊重している」と主張しつつ、デモ参加者の方が総領事館の敷地内に「突入してきた」と訴えた。
中国外務省も即座に鄭氏を擁護。デモ参加者を「ハラスメントの加害者」とし、法を犯して総領事館に侵入したことで施設の安全を脅かしたと糾弾した。
英外務省は18日、中国の駐英代理公使を呼び出し、説明を求めるとともに今回の事案に対する深い懸念を表明した。
マンチェスター警察は暴力を巡る捜査に着手しているが、19日の時点で逮捕者は出ていないとした。「複雑かつ繊細な取り調べ」となっており、時間がかかる見通しだという。