親ロ派当局、ヘルソン住民への退去圧力を強化 ウクライナ関係者
(CNN) ウクライナ南部ヘルソン州の地方議会議員は25日、ロシアに任命された当局者が住民に退去を求める圧力をかけ、住民の生活を一段と困難なものにしていると明らかにした。
ロシアの占領で追放された地方議会の議員、ユーリ・ソボレウスキー氏はSNSのテレグラムで、占領者はヘルソン州の住民への圧力を強めていると説明。住民の選別や車、建物の捜索が強化され、公共交通機関が制限されていると状況だと訴えた。
さらに「州民をロシアへの退去に同意させようとする『避難』キャンペーンが続いている」とも述べた。
ロシアが任命したヘルソンの指導者はこれまで、ドニプロ川を渡る船で住民数千人を前線からロシア支配地域の奥深くへと移送した。予想されるウクライナの反攻に備え、占領軍は州都防衛の準備を進めている。
一方、ウクライナ政府はロシアによる「組織的移転」を「プロパガンダショー」と一蹴。住民の「脅迫」を試みているとロシアを批判している。
ロシアが任命したヘルソン州軍政当局の幹部は25日、テレグラムで、これまでに2万2000人以上がドニプロ川東岸に渡ったと明らかにした。