イランが供与予定の弾道ミサイル、ウクライナ空軍に有効な防御手段なし

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ミサイル攻撃で被害を受けた建物の前を歩く女性=1日、ウクライナ東部ドネツク州バフムート/Clodagh Kilcoyne/Reuters

ミサイル攻撃で被害を受けた建物の前を歩く女性=1日、ウクライナ東部ドネツク州バフムート/Clodagh Kilcoyne/Reuters

(CNN) ウクライナ空軍は1日、イランがロシアに弾道ミサイルを供与する準備を進めていることに触れ、ウクライナには現時点でこうしたミサイルに対する有効な防御手段がないと明らかにした。

ウクライナ空軍の報道官によると、イランが供与する弾道ミサイルの射程は一つが300キロ、もう一つが700キロ。これによりロシア軍はウクライナ国内のあらゆる場所を攻撃できるようになる。

イランから供与された弾道ミサイルはウクライナ国境の北に運ばれ、そこから発射されてウクライナ全域を脅かす可能性が高いという。

CNNはこれに先立ち、イランが地対地短距離弾道ミサイルや追加の攻撃ドローン(無人機)など、約1000基の追加兵器をロシアに送る準備を進めていると報じていた。

こうしたイランの弾道ミサイルに対する防御の準備ができているのかと問われ、ウクライナ空軍の報道官は「(可能な)全ての防御措置や手段を講じる」と述べた。

ただ、「現時点では我々はこれらのミサイルに対する有効な防御手段を有していない。理論上は撃墜可能だが、我々が現在持つ手段では非常に難しい」と警鐘を鳴らし、「我々が持っているのは防空システムであって、ミサイル防衛システムではない」と説明した。

ロシアにイラン製の弾道ミサイルが供与されている理由については、ロシア製のミサイル「イスカンデルM」の在庫減少を補うためだとの見方を示した。

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