核兵器の使用、存立脅かす攻撃への防衛のみ ロシア外務省
(CNN) ロシア外務省は2日、自国の核の基本原則は防衛的な核兵器の使用しか認めておらず、厳格なガイドラインは「防衛的な目的だけを追求する」と述べた。
ロシア外務省は声明で、ロシア軍は「核戦争に勝者はなく、決して戦ってはならないという考え方に厳格かつ一貫して従っている」と述べた。
ロシア外務省は、この分野におけるロシアのアプローチは極めて精密に定義されており「拡大解釈」の余地はないと述べた。
ロシア外務省は「これらのアプローチは、国家の存立が脅威にさらされた場合、大量破壊兵器の使用を伴う侵略や通常兵器での侵略に対して、仮想的にロシアが核兵器にのみ頼ることを可能にする」と述べた。
同省の声明は、ロシアがウクライナに対して戦術核兵器の使用を検討しているという懸念が最近、米国や西側諸国の当局者の間で高まっている中で出された。
CNNは2日、ロシア軍がウクライナの戦場で戦術核兵器をどのように、そして、どういう条件で使用するかについて議論したと報じた。
ロシア外務省は声明で、中国、ロシア、フランス、英国、米国が1月3日に署名した核戦争と軍拡競争の防止に関する共同声明への関与を再確認すると述べた。
ロシア外務省は「我々は『核保有5カ国』の他の国々に対し、この最優先課題の解決に進んで取り組む意思を実際に示し、そして、直接的な武力衝突の瀬戸際で均衡を保ちつつ、破滅的な結果につながりかねない大量破壊兵器による挑発行為を助長しながら、互いの重要な利益を侵害しようとする危険な試みをあきらめるよう求める」と述べた。