イスラエルのラピド首相、ネタニヤフ氏の選挙戦勝利を祝福
エルサレム(CNN) 中東イスラエルのラピド首相は、ネタニヤフ元首相に電話をかけ、総選挙での勝利に対する祝意を伝えた。首相府が3日に明らかにした。投票が締め切られてから約48時間後のことだった。
ほぼすべての票が集計された段階で、最新の予測はネタニヤフ氏並びに同氏を支持する政党が定数120議席中64議席を獲得するとの見通しを示す。ラピド氏とその支持者らの獲得議席は51になると予想される。どちらも支持しないアラブ系政党は5議席を確保するとみられている。
同日には選管も最終的な定数配分を発表。ネタニヤフ氏並びに同氏に同調する公算の大きい議員の議席数は64議席とした。議会の過半数を抑えた形だ。
ヘルツォーク大統領は2日、新政権発足のための協議について、選挙結果が公式に認定される9日以降に開始すると述べた。
ネタニヤフ氏の首相への返り咲きは、イスラエル社会の根本的な転換を意味する可能性がある。同氏の政権が、新たに台頭した宗教シオニズム党などと連立を組むのはほぼ確実とみられている。
ユダヤ民族主義を掲げるこれらの政党の指導者の一人、イタマル・ベングビール氏は、人種差別主義の扇動やテロの支持などで過去に有罪判決を受けている。