重罪の元受刑者を動員する法改正、プーチン氏が署名
(CNN) ロシアのプーチン大統領は6日までに、殺人や強盗など連邦法上の重罪で保護観察を言い渡されたり、最近刑務所から出所したりした犯罪者を招集する法改正に署名した。
殺人、強盗のほか窃盗、麻薬取引などで有罪となり、これまでは兵役に就くことを禁じられていた数万人の動員が可能になる。
未成年者への性犯罪、国家反逆罪、スパイやテロの罪を犯した元受刑者らは除外される。政府当局者の暗殺未遂、航空機の乗っ取り、過激派運動、核物質や放射性物質の違法な取り扱いで有罪となった者も対象外だ。
新たに動員対象となった犯罪者らは通常、犯罪歴が抹消されるまで8~10年の間、当局の監視下に置かれる。自宅から出ることを禁止され、さまざまな制限を守ることが求められる。
ロシア国防省は先週、予備役兵を対象とした部分的動員が完了したと発表。プーチン氏は4日、ウクライナでの戦闘に動員した兵士は目標の30万人を超え、31万8000人に達したと主張していた。