最優先事項はウクライナへの防空システム追加提供 NATO事務総長
(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は15日、ロシアがにここ1カ月ほどで最大となるウクライナへのミサイル攻撃を始めたことを受け、最優先事項の一つはウクライナに防空システムを追加提供することだと述べた。
ストルテンベルグ氏は「主な優先事項、あるいは現在の最優先事項の一つはウクライナに防空システムをさらに提供することだ」と説明した。
また、ポーランド東部にミサイルが着弾し、ウクライナとの国境付近で2人が死亡したことを受け、ポーランドのドゥダ大統領やバイデン米大統領と話をしたと付け加えた。
同じ記者会見でストルテンベルグ氏は、初期分析ではポーランドへのミサイル着弾はウクライナの防空ミサイルによるものである「可能性が高い」と述べ、「これはウクライナのせいではない。ウクライナに対して違法な戦争を続けているロシアが最終的な責任を負っている」と指摘した。
ポーランドへのミサイル着弾はロシアのウクライナ侵攻中にNATO加盟国が直接攻撃を受けた初のケースで、世界の首脳らはこの攻撃を発端に紛争がエスカレートする可能性があるという懸念を和らげようと努めている。
「警戒と冷静さを保ち、緊密に連携する必要があることを確認した。我々は引き続き非常に緊密に協議し、状況を監視していく。NATOは結束しており、すべての同盟国を守り、防衛するために必要なことを常に行う」とストルテンベルグ氏は述べた。