ウクライナ在外公館に血の付いた小包、「動物の目」も 「恐怖植え付ける狙い」
(CNN) 世界各地に駐在するウクライナの外交官に対し、爆発物や動物の体の一部を含む手紙が計十数通送付されたことが分かった。ウクライナのクレバ外相が明らかにした。
クレバ氏は2日、首都キーウ(キエフ)で行われたCNNの単独インタビューで、「この工作の狙いは恐怖を植え付けることにある」との見解を示した。
クレバ氏によると、在外公館に手紙爆弾や偽の手紙爆弾、牛や豚の目などを含む手紙が届けられる事案が計17件発生した。
CNNはこうした手紙の一つの写真を見せられた。当局者によると、クッション封筒の中に豚の目が入っているという。
クレバ氏は「始まりはスペインのウクライナ大使館で起きた爆発だった」「だが、爆発に続きもっと奇妙な事態が起きた。気味が悪いとさえ言える」と語った。
スペインでは先月30日、首都マドリードのウクライナ大使館で爆発が発生。手紙を扱ったウクライナ人1人が負傷した。手紙の宛先はウクライナの駐スペイン大使だった。スペイン当局者によると、スペインの首相や米国大使館にも手紙爆弾が送付されたという。
ウクライナ外務省の報道官によると、このほかハンガリーやオランダ、ポーランド、クロアチア、イタリア、オーストリアにあるウクライナ大使館や、イタリア・ナポリとポーランド・クラクフにあるウクライナ総領事館にも不審な小包が届いた。
相次ぐ不審な郵便物を受け、ウクライナはすべての在外公館に警備の強化を指示した。