独戦車、ポーランドからの提供を「妨げず」 独外相が表明
(CNN) ウクライナが求めているドイツ製戦車「レオパルト2」の供与をめぐり、ベアボック独外相は22日、ポーランドからの提供を認める方針を明らかにした。
ベアボック氏はこの日、エリゼ条約(仏独協力条約)締結60周年に合わせて両国が開いた閣僚会議の場で、仏民放ニュース局LCIのインタビューに答えた。
ポーランドがウクライナへレオパルト2を送り込む案について、今のところ具体的な問い合わせは受けてないとしたうえで、「問い合わせがあったとしたら、妨げることはない」と述べた。
ドイツはポーランドがウクライナに戦車を送ることを阻止しないという意味かという質問にも、「その理解で正しい」と答えた。
ドイツ基本法(憲法)によると、戦争に使う武器を製造、移転、取引するには連邦政府の許可が必要。連邦法でも、自国製の武器を交戦地帯に送る場合は政府の同意を得ることが条件とされている。ウクライナへの戦車供与についても、ショルツ首相が最終的な判断を下すことになる。
レオパルト2の供与をめぐるショルツ氏の慎重姿勢は、連立政権内部からも批判の声が上がっていた。