アゾフスターリ製鉄所、損傷ひどくて「修復不能」 ロシア当局者
(CNN) ロシア政府の建設プロジェクトを担当する当局者は、ウクライナ南東部マリウポリにある製鉄所「アゾフスターリ」について、損傷がひどすぎて稼働する状態に修復することができないと明らかにした。ロシア国営タス通信が伝えた。
国営企業ロスカップストロイのトップは、採算などが合わないため、アゾフスターリを修復できるものは誰もいないと述べた。製鉄所は戦闘中に、ひどく破壊されたという。
同トップによれば、地域の経済は一部で見直しが行われ、新たな方向に発展するとの見通しを示した。
アゾフスターリは昨春、内部に立てこもったウクライナ軍がロシア軍による長期間の包囲を受けた。
これとは別に、ロシアが新たに起用したマリウポリの市長は24日、アゾフ造船所の復旧計画を発表した。アゾフ造船所はアゾフ海で最大規模の企業体で、船舶の修理や造船を専門としている。
同市長によれば、イリイチ冶金工場についても操業を再開する計画がある。ロシアの他の地域から、新しい生産施設を開設したいという「投資家の関心」が寄せられているという。