ウクライナ国内の原発に兵器は見つからず IAEA発表
(CNN) ウクライナが国内の原子力発電所に兵器を保管しているというロシア側の主張を調べていた国際原子力機関(IAEA)は24日、点検によって疑惑は否定されたと発表した。
IAEAのグロッシ事務局長が欧州議会に報告した。
同氏はこの日、IAEAのチームに対し、ウクライナ側と協力して、国内の原発に軍の装備品が保管、配置、または運搬されているかどうかを確認するよう指示した。その結果、軍装備品は発見されなかったという。
ロシアは23日、ウクライナが米国製の高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」や対空防衛システムを含め、欧米から提供された武器や大口径弾薬を原発の敷地内に保管していると主張していた。
グロッシ氏は欧州議会で、ロシアのこうした主張がIAEAの検証で否定されたのは2回目だと指摘した。
同氏はまた、ウクライナでの軍事活動が今後拡大すれば、国内の原発施設への影響がさらに深く懸念されると強調。南東部のザポリージャ原発では特に最近、周囲への砲撃で緊張が高まっていると述べた。