ヘルソン撤退を仕切ったロシア軍将官、作戦指揮官解任か 英国防省
(CNN) ウクライナ南部ヘルソンからのロシア軍の撤退を仕切ったミハイル・テプリンスキー大将が、主要な作戦指揮官の役割を解任された「可能性が高い」ことが分かった。英国防省が明らかにした。
英国防省によると、テプリンスキー氏は昨年11月、比較的成功を収めたドニプロ川西岸からの撤退を統括した。有能で現実的な指揮官としてロシア国内で称賛を集めているという。
テプリンスキー氏はロシア空挺(くうてい)部隊(VDV)の司令官でもあるが、引き続きこの役割を務めるかどうかは不明。
英国防省はテプリンスキー氏の解任について、ロシア軍内の対立の表れである可能性を指摘した。今月上旬にワレリー・ゲラシモフ参謀総長がウクライナ侵攻の総司令官に任命されて以降、ロシアの作戦は停滞している。
英国防省は「ゲラシモフ氏が自らの権威の浸透を図る中、テプリンスキー氏の解任はロシア軍上層部で続く対立の新たな兆候である可能性が高い」としている。
CNNは英国防省の主張を独自に確認できていない。