エルサレムのユダヤ教礼拝施設で銃撃、7人死亡 イスラエル警察
(CNN) 中東エルサレムのシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)付近で27日、銃撃事件があり、イスラエル警察によると、民間人少なくとも7人が死亡、3人が負傷した。事件はイスラエルとパレスチナ自治区で緊張が高まる中で発生した。
警察によると、銃撃犯も警察によって殺害された。警察トップは「ここ数年で最悪のテロ攻撃のひとつ」との見方を示した。
イスラエル救急当局によると、被害者のうち男性4人と女性1人は現場で死亡が確認された。これ以外の5人は病院に搬送され、搬送先で男性1人と女性1人の死亡が確認された。
負傷者には15歳の少年も含まれているという。
事件は現地時間午後8時15分ごろ、ネベヤコブ通りにあるシナゴーグの近くで発生した。
警察トップによると、銃を持った男が無差別発砲を開始。車に乗り込んで至近距離からピストルを乱射し始めた。男は自らの車で現場から逃走した後、警察との銃撃戦の末に死亡した。
警察は男を東エルサレムに住む21歳と特定し、単独犯との見方を示した。東エルサレムはパレスチナ人住民が大多数を占める地域で、1967年にイスラエルによって制圧された。
ヨルダン川西岸では前日の26日、CNNの集計でここ1年あまりで最悪規模となるパレスチナ人の死者が出ていた。
イスラエル警察は同日、ヨルダン川西岸の都市ジェニンで急襲作戦を行い、パレスチナ保健省によると、パレスチナ人9人が死亡、数人が負傷。エルサレム近郊でもイスラエル警察が「暴動」と呼ぶ事案でパレスチナ人1人が殺害された。