動員逃れたロシア人5人、韓国の空港で足止め
韓国ソウル(CNN) ロシアで昨年9月に実施された「部分的動員」の後に国を離れたロシア人の男性5人が、数カ月にわたって韓国の仁川国際空港で足止めされていることがわかった。当局が受け入れを拒んでいるためだ。
ロシア人の弁護士を務める男性によれば、5人のうち3人は昨年10月に、2人は11月に到着した。
弁護士によれば、ロシア人5人は、難民申請が司法当局によって却下されたため、申請についての裁定を待つ間、数カ月にわたって出発ロビーに足止めとなっている。ロシア人に対しては1日1回昼時に食事が提供されているが、あとは、パンや飲み物でしのいでいるという。
シャワーを浴びることはできるが、衣服は手洗いしなくてはならず、出発ロビーを離れることはできない。医療の利用も制限されているほか、不安定な状況を考えれば重要な、心の健康に対する支援も得ることができていないという。
ウクライナでの戦争に市民を駆り出すための部分的動員によって、ロシア国内では抗議デモが発生したほか、大規模な国外脱出も起きた。ロシアから出国した人の多くは陸路で国境を越えたり、外国行きの航空券を購入したりした。
集められたデータによれば、部分的動員が発表された後の最初の1週間で、ジョージアやカザフスタン、欧州連合(EU)などに逃れたロシア人は20万人を超える。