ロシア空挺部隊、バフムートでワグネル戦闘員に合流 アゾフ連隊元幹部
(CNN) ウクライナ東部要衝バフムートを巡る戦闘で、ロシア軍の空挺(くうてい)部隊が民間軍事会社ワグネルの雇い兵に合流していることが分かった。ウクライナのアゾフ連隊の元幹部、マキシム・ゾリン氏が1月31日に明らかにした。
ゾリン氏は戦場で戦っているわけではないが、ウクライナ兵と連絡を取り、補給面の支援を行っている。
ゾリン氏は自身の公式テレグラムチャンネルで、「バフムート地区でロシア側の一員として戦っているのはワグネルだけではない」と指摘。「以前はまず受刑者が突撃を行い、その後ワグネルの『エリート』が続いていたが、現在は空挺部隊も戦闘に参加している」と明らかにした。
そのうえで第一に注目すべき点として、空挺部隊による正規の装備品の使用に言及。ワグネルの部隊は徒歩での前進を強いられているが、空挺部隊は装甲兵員輸送車や歩兵戦闘車を持ち、積極的に使用していると指摘した。
このほかの相違点として、正規兵はワグネルの要員に比べ命を投げ出す姿勢に乏しく、いくぶん慎重に行動している点も挙げた。正規兵にも死者は出ているが、ワグネルの死者ほど膨大な数ではないという。
CNNはこうした主張について独自に確認できていない。
ウクライナ軍の他の指揮官もここ数日、ゾリン氏と同様の見方を示しており、ロシア正規軍の兵士がバフムートを巡る戦闘でワグネルを支援していると指摘している。