ドンバス地方の戦争、新たな局面に 市民の残る都市にミサイル攻撃
ドネツク州軍政当局トップのパブロ・キリレンコ氏は住民に避難を呼び掛け、「占領者は我々が駆逐するまでドネツク州から手を引かない。それまで、民間人は全員、州外に避難する必要がある。これは生死にかかわる問題だ」としている。
ただ、ドネツク州にいるウクライナ人の多くは自宅を離れる余裕がないか、慣れ親しんだコミュニティーから遠く離れた場所で見捨てられることを恐れる人たちだ。ウクライナ当局の推計では、戦前に15万人近くいたクラマトルスクの人口の約半分が避難したものの、この工業都市には今なお数万人が残る。
先週末には、クラマトルスク近郊のコンスタンチノフカでも攻撃があり、3人が死亡した。ロシア軍は数キロ東に位置するバフムートの包囲を試みており、近郊にある比較的大きな都市の抵抗力を弱める狙いの可能性がある。