ウクライナにいるロシア軍兵士、大半が戦争は誤りと認識 元ロ軍尉官
(CNN) ロシア軍の元尉官がCNNの取材に応じ、ウクライナで戦うロシア軍兵士の多くは戦場への準備ができておらず、兵士らを取り巻く環境は悲惨だと語った。
コンスタンティン・エフレモフ氏は「彼らは訓練されておらず、現地でどんな恐怖が待ち受けているかに気づいてもいない」と述べ、兵士は軍人ではなく便利屋だと語った。
ロシアのプーチン大統領は昨年9月、戦場で大きな後退が続いたことを受け、部分動員令を出した。当局者は11月に30万人動員の目標が達成されたと発表した。
エフレモフ氏は、ロシア軍のほぼ全員がこのミッションは誤っているとわかっていて、「ウクライナからの侵攻の脅威に関するプーチンの作り話を信じていない」と語る。
それでもウクライナに兵士がいるのは他に選択肢がないからで、「自分たちの家族や子どもが路上に追われるか、自分たちが塹壕(ざんごう)の中に入るかのどちらかだ」と説明する。
兵士らは招集された人員のため、辞めれば刑務所行きに直面するという。「だから基本的には選択肢はない。そこに残るか、逃げ出す方法を探すかのどちらかだ」と述べ、兵士らの状況は悲惨だと続けた。
エフレモフ氏はまた、副司令官が戦争捕虜を拷問したり、性暴力を振るう脅しをかけていたのを見たとも語った。報復を恐れて誰もそれを止めようとしなかったという。
「彼はウクライナ人の戦争捕虜を撃ったように、自分や意見を異にする人なら誰でも容易に撃っただろう」
エフレモフ氏は先月ロシアを脱出し、米国での亡命受け入れを希望している。