プーチン氏、西側への対抗示唆 「戦車以外のもの」で
(CNN) ロシアのプーチン大統領は2日、西側諸国がドイツ製の戦車「レオパルト」で「またも」ロシアを脅かしていると批判した。
ロシア南部のボルゴグラードで開催された、第2次世界大戦のスターリングラードの戦いでの旧ソビエト軍の勝利80周年を記念する式典での演説で述べた。
プーチン氏は「ドイツを含む欧州の国々をロシアとの新たな戦争に引きずり込み、特にこれを既成事実と無責任にも宣言している人々、戦場でロシアを打ち負かすことを期待している人々は、ロシアとの現代の戦争は完全に異なるものであることをどうやら理解していない。我々は国境に戦車を送らないが、彼らに対抗する別のものを持っている。装甲車の使用では終わらないだろう」と警告した。
ウクライナのオメリチェンコ駐仏大使は先月、欧米諸国がウクライナに戦車300両超を供与するとの見通しを示した。
オメリチェンコ氏は「今日時点で多くの国が計321両の戦車をウクライナに供与することに正式に同意した」とフランスのメディアに述べた。
オメリチェンコ氏は供与される戦車の国別の数やモデルは示さなかったが、米国は「M1エイブラムス」31両、ドイツは「レオパルト2」14両、英国は「チャレンジャー2」14両を提供することを決めている。