中国、偵察気球の撃墜に抗議
(CNN) 米戦闘機が米本土上空を飛行した中国の高高度偵察気球を撃墜した件で、中国は5日、米政府の行動に対する「強い不満と抗議」を表明した。
中国外務省は声明で、中国が米国に対し、冷静でプロ意識に富み、抑制のきいた方法で適切に対処するよう明確に求めたと指摘。中国が、関連企業の合法的な権利と利益を断固として保護するとともに、必要な対応を取る権利を留保すると述べた。
中国メディアは4日、中国気象局の局長が解任されたと報じた。専門家の一部はこの動きについて、高高度偵察気球は主に気象の観測を目的とした民間のものだとする中国政府の主張を補強しようとする試みの一環だとの見方を示した。
米軍は4日、大西洋上空で、気球を撃墜した。海軍や沿岸警備隊が気球が落下した海域の確保を行っている。気球の破片は回収後、連邦捜査局(FBI)の研究所に移送される見通し。
中国の偵察気球はトランプ前政権時にも少なくとも3度、本土上空を短時間通過したことがあった。
台湾は、今回の事案について、国際社会は容認すべきでないと述べた。