西側供与の戦車、ウクライナ防衛のためのみ 独首相
(CNN) ドイツのショルツ首相は、西側諸国の戦車はウクライナの領土防衛のためだけに派遣されると述べた。高度な兵器を供与するという決定が戦争を拡大させるとのロシア政府の主張を一蹴した。
ショルツ氏は地元メディアの取材に対し、西側諸国の戦車がロシア領に派遣されることはないという意見の一致があると述べた。
ロシア当局者は、戦車の供与をロシアに対する侵略行為とみなそうとしており、いわゆる「特別軍事作戦」がウクライナの占領ではなくロシアの利益を保護するために必要だとの作り話を主張している。
ショルツ氏は、ロシアのプーチン大統領に対して、「今回の戦争の責任はすべてロシア側にある。ロシアはウクライナの一部または全部を掌握するために、隣国へのいわれのない侵攻を行った」と繰り返し伝えたという。
ショルツ氏は、ロシアによるウクライナ侵攻が欧州の平和的な秩序を乱すものとの認識を示し、そのために主力戦車「レオパルト2」をウクライナに供与することにしたとドイツの立場を擁護した。
ショルツ氏は、ドイツや同盟国がウクライナに戦車を供与することで、ウクライナが領土を防衛することができるようになると言い添えた。