バレンタインは「牛を抱きしめる日」、政府発表に冗談投稿噴出 インド
政府が牛に関する政策で騒ぎを巻き起こしたのは今回が初めてではなかった。インドの人口13億人の約80%を占めるヒンドゥー教徒の多くは、牛を殺したり食べたりすることを罪とみなす。
国内のほとんどで牛の売買や食肉処理は禁じられており、やせ細った牛が道路を歩き回っていることもある。車は牛に衝突しないよう注意しなければならない。
2019年には漁業・畜産・酪農省が牛の保護機関RKAを設置した。
その2年後、RKAは「牛科学」の国家試験の無期限延期を余儀なくされた。この試験は牛に関する非科学的な主張をめぐって非難の的になっていた。
試験勉強用の54ページの教科書には、大掛かりな食肉処理行為が大地震を招くなどと記載されていた。大量殺戮(さつりく)で放出された苦痛が多大なストレスを生み出し、地震反応を引き起こす可能性があるという理由だった。
さらに、科学的根拠を示さないまま、国産(インド産)の牛は外国産の牛に比べて最高品質の牛乳を生産できると述べていた。