EU、対ロ追加制裁で一部の工業製品を輸出禁止に 1.5兆円規模

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EUからの軍事支援の一環として行われた軍事演習=13日、ポーランド南西部/Michal Dyjuk/AP

EUからの軍事支援の一環として行われた軍事演習=13日、ポーランド南西部/Michal Dyjuk/AP

(CNN) 欧州連合(EU)は15日、第10弾となるロシアへの追加制裁の詳細を発表した。一部の工業製品やテクノロジーの輸出を禁止する。

EUの行政執行機関、欧州委員会のフォンデアライエン委員長は「ロシア経済から重要なテクノロジーや工業製品を取り上げる」ために118億ドル(約1兆5800億円)の輸出禁止措置を講じると明らかにした。

フォンデアライエン氏は「制裁の効果を最大化するために、ロシアが必要とし、第三国によって補てんできない多くの工業製品を禁輸対象とする。電子機器や特殊車両、機械部品、トラックやジェットエンジンの部品などだ」と説明した。

また「ロシアの軍装備に向けられる可能性がある」建設部門の製品も対象になると述べた。「ロシアの兵器システムに使われる可能性のある47種類の電子部品も規制する」という。

EUは加盟国と協力してロシア中央銀行が域内に持つ資産を把握することにしている。ロシアの公的資産がウクライナ復興の資金として使われる可能性があることから、同氏は資産の把握は「極めて重要」だとした。

EUのボレル外交安全保障上級代表は「ウクライナの主権と領土保全を損なうのに加担している」として約100の影響力の大きい団体や個人を制裁リストに加えると述べた。

「制裁リストに含まれるのは軍事活動、政治判断、宣伝、誤情報に関与する者だ。誘拐や国外追放、ウクライナの子どもたちのロシアへの強制的な養子縁組を行った者たち、ウクライナの資源の略奪を可能にしている者たちも対象にしている」とボレル氏は説明した。

EUはまたイラン製ドローン(無人機)のロシアへの供給に関与しているイランの団体への制裁も決定した。

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