ゼレンスキー氏が警告、中国がロシアを支援すれば「世界大戦の危険性」
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領はイタリア紙とのインタビューで、中国がロシアを支援すれば世界大戦が起きる可能性があると警告した。
ゼレンスキー氏はイタリアの有力紙コリエレ・デラ・セラに19日掲載されたインタビューで、「私は中国が実利的な姿勢を維持することを望んでいる。さもなければ第3次世界大戦になる危険性がある。それについては彼らもよく認識していると思う」と述べた。この発言は、中国がロシアに兵器を供与すると思うかとの同紙の質問に答えたもの。
ゼレンスキー氏はこれまで、直接接触のチャンネルや公的な場での発言を通じ、中国にロシアを一切支援しないよう訴えてきた。
ゼレンスキー氏は同紙に対し「1990年代初頭のブダペスト覚書やそれ以降に締結された全ての協定で、中国は常に約束を守ってきた」と指摘。「国際社会が一丸となって私の10項目の和平計画を支持することを望む。和平計画では米国や中国、大国による世界の安全保障の確保もカバーされている」と説いた。
ウクライナと中国の関係は常に「とても良好」だったとも言い添えた。
ブリンケン米国務長官は19日、米CBSテレビの番組で、米政府は中国がロシアへの殺傷兵器の供与を検討しているとみて懸念していると述べていた。