ナイジェリア大統領選、与党候補が勝利 野党は不正を主張
ラゴス(CNN) 先月25日に実施されたナイジェリアの大統領選で、現職ブハリ大統領の後継者として出馬した与党・全進歩会議のティヌブ元ラゴス州知事(70)が当選した。
選挙管理委員会が1日に結果を発表した。ティヌブ氏は全体の36.6%に当たる880万票近い票を獲得し、最大野党・国民民主党のアブバカル元副大統領、若者の間で人気のオビ元アナンブラ州知事らを破った。
ティヌブ氏は勝利演説の中で有権者らに感謝の意を表した。首都アブジャからの映像には、同氏の支持者らが歓声を上げ、勝利を祝う場面が映っている。
選管によると、全国で登録済みの有権者は9300万人を超え、1999年の民主化以降に実施された選挙の中でも特に激しい争いとなった。ただし有効投票数は2400万票、投票率は26%にとどまった。
投票当日から始まった集計作業の間、汚職や技術上の問題を主張する声が相次いだ。主要野党は28日、大規模な改ざんや操作があったとする共同声明を発表。だが選管はやり直しを拒否し、「自由、公正で信頼性のある」選挙だったと宣言した。
欧州連合(EU)などの監視団体も、透明性の欠如を批判している。国内の監視団体や有権者らの間では、暴力や脅しがあったとの声も上がっている。