ロシアとの停戦交渉、プーチン氏が戦争に勝てないと理解すること必要 独首相
(CNN) ドイツのショルツ首相はCNNの取材に対し、ウクライナでの戦争を終結させるための交渉はロシアのプーチン大統領が戦争に勝てないと理解してからでなければ始まることはないとの見通しを示した。5日に放送されたインタビューの中で語った。
ショルツ氏は「私の見方では、プーチン氏が今回の侵略や帝国主義的な武力攻撃は成功せず、軍隊を撤退させなければならないと理解することが必要だ。これが交渉の基盤となる」と述べた。
ショルツ氏はウクライナが和平交渉に向けた準備を進めていると信じていると述べた。
ショルツ氏は「ウクライナ側の提案を見れば、和平への準備ができていることは容易に理解できる」と述べ、和平交渉はプーチン氏の側から行われる必要があるとの見方を示した。
ショルツ氏は、ウクライナがクリミア半島や東部ドンバス地方の一部を奪還しないことを認めた上で戦争を終結させるような取引が行われるかどうか質問されると、ウクライナ側が参加せずに決定が下されることはないと述べた。
ショルツ氏は、ウクライナの代わりに決断することはないし、ウクライナを支持すると語った。
ショルツ氏は3日に訪米し、バイデン大統領と会談した。
ショルツ氏はロシアによるウクライナ侵攻が始まる2カ月前に首相の座に就いた。ショルツ氏はロシアのウクライナ侵攻によって戦時の指導者となり、第2次世界大戦後で最悪の水準の暴力行為が欧州で起きるなか、欧州最大級の経済と最も強力な民主主義を率いる立場にある。