プーチン氏、新START履行停止の法案に署名
(CNN) ロシアのプーチン大統領は2月28日、米国とロシアの間の核軍縮条約「新戦略兵器削減条約」(新START)の履行停止を定めた法律に署名した。
プーチン氏は先週、ロシアが新STARTの履行を停止すると発表したが、脱退ではないとしていた。
ロシアの外務省も、核弾頭数の上限を引き続き順守すると明らかにしたほか、プーチン氏の履行停止について「撤回可能」との見方を示していた。
新STARTの再履行を決定できるのはプーチン氏だけだ。
新STARTはソ連時代にまでさかのぼる、米ロ間の核軍縮条約。米ロ間で保有できる核兵器の数に上限を設けるなどしている。最後に5年間の延長を行ったのが2021年で、条約の継続には米ロが早急に交渉を始める必要がある。
新STARTは、ロシアが米国による核施設の立ち入り検査を拒否して以降、事実上停止状態にある。