メキシコでの米国人拉致、2人の死亡確認 2人は帰国
(CNN) メキシコ北東部で3日に米国人4人が武装集団に拉致された事件で、メキシコ当局は8日までに、このうち2人の死亡が確認されたと発表した。この件に詳しい情報筋がCNNに明らかにしたところによると、残る2人は米国に戻った。
米国人のグループが訪れていたメキシコ・タマウリパス州のアナヤ知事は2人が死亡し、生存している2人のうち1人は負傷していることを明らかにした。
グループのメンバーの1人の友人はCNNに、一行が美容整形の手術を受けるためにメキシコを訪れていたと述べた。居住するサウスカロライナ州からまずテキサス州ブラウンズビルに車を走らせ、そこから車でタマウリパス州のマタモロスに入る予定だった。3日に美容整形の手術を予定していたが、クリニックには現れなかったという。
米国に戻った2人は現在、米連邦捜査局(FBI)の管理下にあり、テキサス州の病院で手当てを受ける。情報筋によると、死亡した2人の遺体はメキシコ当局の調査後に米政府に引き渡される見込み。
メキシコ当局は同国の麻薬密売組織がハイチの麻薬密輸業者と間違えて米国人グループを拉致したと見ている。
FBIによると、拉致された4人はノースカロライナ州のナンバープレートが付いた白いミニバンでマタモロスに入り、何者かに銃撃された。その場で車に乗せられて、武装集団によって現場から連れ去られたという。
ケン・サラザール駐メキシコ米大使によると、事件に巻き込まれたメキシコ人1人が死亡した。