ウクライナの防空システム、「極超音速ミサイル」にうまく対処できず 大統領顧問

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攻撃により破壊された車両/CNN

攻撃により破壊された車両/CNN

(CNN) ウクライナのロドニャンスキー大統領顧問(経済担当)はロシアによる9日の大規模攻撃を受け、防空システムがロシアのミサイル「キンジャル」の一部に対処できなかったとの見解を示した。

ウクライナ軍によると、計84発のミサイルがウクライナのインフラに向けて発射された。この中にはウクライナの防空システムをかいくぐる能力を持つキンジャル弾道ミサイル6発も含まれる。

ロドニャンスキー氏は「ロシアは極超音速ミサイルを使用している。彼らは新型兵器を使い、我々の防空システムがどのように対処するかを見極めている」と指摘したうえで、「防空システムはうまく対処できていない」と認めた。

ロドニャンスキー氏は、9日の攻撃には「経済テロ」を含むロシアの戦術的、経済的、政治的な目的があると説明。「ロシアはウクライナの全国民、そしておそらくウクライナ国外に逃れた避難民の一部に対し、ここ数週間は比較的平穏だったものの、平常の生活が戻るには程遠いという非常に強いシグナルを送っている」の見方を示した。

これにより避難民が帰国を思いとどまり、企業がウクライナ投資を控える可能性があるという。

ロシアはキンジャルを「極超音速ミサイル」と形容する。侵攻開始当初の数週間で何度か使用したものの、この強力な兵器がウクライナの空で目撃されることはほとんどなかった。

戦略国際問題研究所(CSIS)によると、キンジャルの使用が最初に確認されたのは昨年3月で、5月にも再び確認された。

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