米国防長官とロシア国防相が電話会談、米軍ドローン墜落の「原因と結果」協議
(CNN) 黒海の上空で米軍のドローンがロシア軍の戦闘機と接触して墜落した問題をめぐり、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相と米国のロイド・オースティン国防長官が15日、電話で会談した。ロシア国防省によると、会談では主に、墜落の「原因と結果」について話し合った。
オースティン国防長官も同日、米国防総省の記者会見で、ショイグ国防相と会談したことを確認し、「大国が透明性とコミュニケーションのモデルになること」が重要だと語った。
ロシア国防省によると、ショイグ国防相はオースティン国防長官に対し、今回の事態を招いたのは、同地の特別軍事作戦に関連してロシアが設定した飛行制限区域の指定に米国が従わなかったことが原因だったと強調した。
ロシア国防省は「クリミア半島沿岸での米戦略無人航空機飛行には挑発的な性質があり、これによって黒海地域の状況がエスカレートする前提条件がつくりだされた」としている。
ショイグ国防相は、「今後もあらゆる挑発に対して相応の対応をする」と述べたとされる。
米国の発表によると、黒海の公海上空を飛行していた米空軍のドローン「MQ9リーパー」は、ロシア軍の戦闘機「Su27」に燃料を投下され、接触されて海上に墜落した。