米、ドローンの機密ソフトを墜落前に遠隔操作で削除

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米空軍のドローン(無人機)の「MQ9リーパー」/Senior Airman Christa Anderson/U.S. Air National Guard

米空軍のドローン(無人機)の「MQ9リーパー」/Senior Airman Christa Anderson/U.S. Air National Guard

(CNN) 黒海の公海上空を飛行していた米空軍のドローン(無人機)の「MQ9リーパー」が墜落した問題で、米国はロシアがMQ9から機密情報を入手することがないよう墜落前に機密性が高いソフトウェアを遠隔操作で消去した。米当局者2人が明らかにした。

ソフトウェアの削除措置は、MQ9がロシア軍のSu27戦闘機2機に遭遇した後に取られた。

MQ9の墜落をめぐっては、米国はロシアの戦闘機がMQ9に燃料を放出し、その後、戦闘機1機がMQ9に接触したと発表。これによりMQ9はプロペラを損傷し、米国は黒海に墜落させることを余儀なくされた。

一方、ロシアは米国の主張を否定し、ロシア安全保障会議のパトルシェフ書記は墜落したMQ9の回収を試みると明言した。パトルシェフ氏は旧ソ連の国家保安委員会(KGB)の流れをくむ諜報(ちょうほう)機関、連邦保安庁(FSB)の元長官。

同氏は「入手できるかどうかわからないが、試みる必要がある。間違いなく検討する」と国営テレビに語った。

米海軍の当局者によると、米国は黒海に海軍艦を展開しておらず、回収の試みは極めて困難で時間を要するものになるという。

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は14日、墜落したドローンと関係する情報を保護するための措置を取ったことを明らかにした。

カービー氏は「詳細は抜きにして、今言えるのはMQ9にある我々の所有物を守るための措置を講じたということだ。もちろん我々の所有物が誰かの手に渡ることがあってはならない」と述べた。

米当局者によると、MQ9と戦闘機はロシアが占領しているクリミア半島の南西約72キロの上空で遭遇。その後MQ9はクリミア半島から約112キロ離れたところに墜落した。

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